14. なぜ、エンタープライズ業界でアジャイル・リーンは普及しないのか?
2019年03月06日
内容紹介
hiranabeさんをゲストに、アジャイル・リーンの背景、エンタープライズアジャイル、企業内イノベーションにむけた提言について語っていただいたエピソードです。
出演者
話したネタ
- なぜ、企画と開発が責任を押し付け合う会社の前途は暗いのか?
- 計画が悪い vs 実装が悪い、というどっちが悪い論
- 問題の理解と、その実装(人・システム)が時間軸で離れると学習がない、課題の理解は実装で深まる
- 市場、世界は悠長に回っていない
- 将棋でのメタファーとRTSでのメタファー
- 上手くいかないのは全体という前提をどこまで作れるか?
- 仕様が固まってから開発の後半で発生する変更を怖がる
- あたかも世界の時間が止まっているように振る舞う
- オーシャンズ11
- その場の状況にあった計画を立て直していく、情報を得続ける
- 現代の戦争は火力戦・物量戦から変わってきている
- 企画と開発も同じコンテキストで話さないと、リアルな変化に追従できない
- ピラミッド構造は例外処理が役割の1つ
- 手順書はQ&Aに答えてくれない
- Q&Aに答えられる人が現場にいない
- リーンスタートアップやアジャイルなやり方が出てきた背景は?
- ウォーターフォールに対するアンチテーゼ、開発技術・環境の成熟
- Organizational Patterns of Agile Software Development
- Quattro Pro
- いつも不機嫌な管理者、満足しない顧客、いつも怯えている開発者
- 開発環境、コードの共有、IDE、リファクタリング、テスト容易性などの技術の進化
- オブジェクト指向の成熟
- 顧客開発と製品開発にあった別のループを統合した
- 未来に予見できないことがたくさんあるときに、どうやったら製品と顧客の両方側で学びを獲得するか
- クラウドやRails
- 売れてもいないのに、最大アクセスの条件で試算する
- ビジネスに追いつけない日本のシステム開発の構造欠陥とは?
- プライムをとれないSIをやると辛いことがある
- 「仕様書に書いてないので、やらなくていい」「書いてないことやっちゃダメ」と言われる
- ミッションが「仕様書通りにやり遂げる、納期通りに納める」になる
- 本来であれば仕様書は動くもの
- SIの調達モデルとは
- イノベーションは調達できるの?って話
- ソフトウェアは材料として変わっている
- 鉄鋼は産業の米
- 鉄鋼は垂直ドメインに共有できる、水平ドメインの材料だった
- ソフトウェアも同様に考え、各会社がシステム子会社を作った
- その割には、ソフトウェアの中身を見ると垂直ドメインの言葉が入っている
- ソフトウェアは材料ではなく、垂直のビジネス構造と設計している
- とくに業務システムでは、ビジネスとソフトウェアは切り分けられない
- ソフトウェアの事業の中核である
- ソフトウェア工学領域で「ビジネス」という言葉の登場回数が、90年代後半から増えているかも
- 作る側とビジネスをする側が、調達という壁を挟んで交渉関係になってしまう
- 対立するのではなく、協調することによって得られる価値に向かう時代
- なぜ、エンタープライズ業界でアジャイル・リーンなやり方が普及しないのか?
- 考え方の普及と、ビジネス構造の変革速度に差がある
- ITが事業の中核と理解している企業は、どんどん中にエンジニアを採用している
- 就職で入りたいランキングにおいて、SIerは上位
- 20代の時期を何に投資するか?
- 企業内イノベーションの実現に向けた7つの提言
- “経営陣がアジャイルを理解し、企業文化を醸成すること”の狙いは?
- 経営陣に1人でも理解者・擁護者がいないと、熱に急激に冷めてしまう
- イノベーションをやるという意味、ソフトウェアの重要性・特性、ソフトウェアを使ったビジネス企画の特性として企画と開発が一緒にいるという点、を理解している経営者が必要
- “既存の情報システム部門と別に、イノベーション部隊を建設すること”の背景は?
- 大企業になればなるほど、組織をどう作るか、組織間コミュニケーションを変えるのは大変
- 小さくて良いので、ビジネスの目標・作りたいものを持っているチームを作るほうが、エネルギーを消耗しない
- 離れている時間が長い、成果が出ない場合は役員が意味を伝える
- “イノベーション部隊を既存の進捗管理から切り離し、企画と開発を一体化すること”とは?
- 年次の予算、売上を月次で追うが、イノベーションはそのとおりに行かない
- できないもんはできない
- どれぐらいコストをかけるのか?どういう目論見であがってくるのか?チェックポイントはどこなのか?ぐらいで抑える
- 上手くいかない場合は、ここまでという期限を決めて切る、といった投資判断
- 仕事をした気になって疲れる
- お客様と話をできるチームをたくさん作る、上にあげなくていいから、これができるかどうか
- “経験のあるアジャイルコーチ、スクラムマスターを招き入れる、もしくは採用すること”の狙いは?
- 本を読んでもアジャイルにできない
- 本を読んでも自転車に乗れない、暗黙知伝達の最たるところ
- アジャイルコーチや、スクラムマスターを1人、2人と有機的に増やす
- “アジャイル開発の教育を行い、徐々に経験者をふやすこと”の理由は?
- 効率良くやるためには、形式的知識伝達もやる
- 全体的な体系をわかった上で実践に入る
- “技術力のあるエンジニアを招集すること”
- 結局、スクラムの教育をいくらやっても、作れないものは作れない、ウォーターフォールも同じ
- 技術力のない人がものづくりをするのはおかしい
- パワポという黒魔術にひっかからない
- エンジニアの召集という言葉の意味
- “コミュニティへのエンジニア参加を推奨し、外部交流を行うこと”
- 熱を受け取る場面
- この人と出会った、この人の話を聞いて人生が変わったという転機
- 会社で誰かがイベントに参加したい、といったら是非是非出させてあげるべき
- (イベント参加の)報告書は別にいらない、その人の中に溜まる
- ワンクリックデプロイ ∼いつまで手でデプロイしてるんですか?∼
- 会社は度量を持つ
- 会社からの退職者数の傾きを見る
- 古くからいるマネージャーの役割はどうなっていくのか?
- 得意なことで、変化の中心になっている人を支援する
- 上からじゃなくて、新しいバリューシステムの一部になれるか、気持ちを持てるか
- 取締役からのメッセージも重要
- バリューを出せる人は、どうやってもバリューを出せる
- アジャイルスタジオ福井で見学募集中